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栽培暦   一、栽培の準備   二、種まき   三、小苗管理(育苗)   四、本鉢管理   五、開花期   六、種採り

  蔓作り   切込作り

   1.仕立て方と栽培上の特徴   2.栽培の準備   3.本鉢への定植の手順   4.本鉢期の生長の様子と管理

    表 朝顔蔓作り行灯仕立本鉢期栽培作業及び、肥料バランスについての考察一覧

    (1)本鉢初期   (2)本鉢前期   (3)本鉢中期   (4)本鉢後期

四、本鉢管理 蔓作り・行灯仕立(らせん仕立)

4.本鉢期の生長の様子と管理

(3)本鉢中期(7月4日〜7月17日)

 この時期は蔓が急速に伸びる。そのような中、蔓を太らせ、ごわごわとした肉厚の葉に仕立てていく時期でもある。そのため、肥料を追い込んでいく。もちろん、これまでにしっかりとした充実した根を作っておかなければならない。そうでないならば肥料を与えても根から吸収されず、皆、鉢の外に流れ出てしまうだけである。
 初花も7月初旬には見られるようになる。根が培養土からはみ出してきたときには、増し土をする。
 殺菌殺虫剤は定期的に散布する。葉色、厚みを観察しながら、固形肥料も必要に応じて追加する。
i 施肥(液肥)について
 6月から…薄い液肥を与えるようにし、有機液肥を主に、1,000倍の濃度で水代わりに与える。
 6月20日頃から…濃度を500倍に濃くする。
 7月上旬(6日頃)から7月中旬(19日頃まで)は…液肥を一日に2回与えるようにする。この時期は急速に蔓が伸びるので、その蔓の伸びを抑制するためである。
 7月15日頃から4〜5日間は…着蕾した蕾を充実させるため、尿素を与えるとよい。
※ 雨の日にも液肥を与えている。ただ、雨によって濃度が薄まってしまうため、通常より濃くして与えている。

 この時期に注意をしなければならないことがある。それは展示会で花を咲かせるための蕾ができる時期ということである。着蕾した蕾が開花をするのに18〜20日を要する。したがって、7月8〜15日頃は蕾が飛ばないように細心の注意を払いながら施肥をする。りん酸加里肥料と窒素肥料のバランスを取りながら施肥をすることが肝要である。会期中の蕾が着いてしまえば、その後多少窒素分を増量しても構わない。

 おおまかな「作業表」を掲載した。(蔓作り(本蔓仕立)栽培日誌(例)参照。)この作業表は、「らせん仕立て」に対する私見であるが、「行灯仕立て」にも十分適合するものと考えている。
 また、「行灯仕立本鉢期栽培作業及び、肥料バランスについての考察」についても、参考として別記に掲げておく。
ii 蔓の選定
 脇芽(子蔓)3本を伸ばす理由(3本の子蔓の中から子蔓作りに使う蔓を1本、ほかの2本を予備蔓とする理由)
( i)脇芽は蔓が芽止まりをしたり、全く蕾を持たなくなってしまったりする代用として使う。
( ii)全体の葉の枚数を多くして光合成を活発にし、根の発育を良くする。
(iii)吸収した栄養分を子蔓作りに使う蔓に集めつつも、その蔓に集中しすぎないように適度に分散させる。
 双葉から出た脇芽は見つけたら早々に取り除く。7月3日頃から3本の子蔓の中から子蔓作りに使う蔓を選定し、そのうちの2本を予備蔓とし、1本ずつしかも徐々に除去していく。できれば、毎日少しずつ除去し、植物体に強烈なストレスをかけないようにする。7月中旬には予備蔓を1本にし、7月20日頃には子蔓をすべて除去し、子蔓1本に仕立てるのである。この時、肥吸葉も切り落とす。
 除去する子蔓は、蔓の長さが短すぎるもの、節間が広がりすぎたもの、蕾のあまり着いていないもの、蔓の細いもの、葉形のおかしいものなどを目安とする。
 このような蔓の選定を行いながら仕立てていくのであるが、展示会(7月28日〜8月3日)用としての子蔓が7月9日に2段目立ち上がり、7月17日に3段目立ち上がりとなるように栽培する。7月20日に蔓の仮止めとするのが目安である。
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 初版:2013年4月1日