東京朝顔研究会 第二回大輪朝顔講習会(要旨) 直前のページに戻るボタン

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一、切込作り   二、行灯作り  

一、切込み作り、定植から展示会開花まで このページの先頭に戻るボタン 直前のページに戻るボタン

 小鉢上げ以降の作業は決して焦って作業をしてはいけません。
 天気や苗の萎れ具合、苗の葉色、生長具合や根張りを鉢と相談しながら水肥やりや鉢回し、本鉢定植、摘芯、消毒等の作業をして下さい。
  1.  本鉢定植(6月下旬〜7月上旬)
     根張りが十分になってから定植のこと
     根張りが不十分なら2〜3日本鉢定植を遅らせること
  2.  7月18日頃まで生長用と着蕾用水肥を水やりがわりに与えること(作業カレンダー参照のこと)。
  3.  7月上旬頃本葉10枚目が展開したら本蔓仮摘芯、その後晴れの日に本摘芯すること。
     小蔓2本仕立または3本仕立てになるよう本蔓本摘芯すること。
  4.  7月中旬頃、小蔓摘芯は開花期、天候の絡みあり。落ち着いて蕾の大きさを見て行うこと。
  5. 盆養になるよう小蔓に針金をかけて形を整えること。
  6. 梅雨明け時、鉢植えに水苔を張ること。
  7. 7月19日以降はぬるま湯のみを3〜5回たっぷりやること。
    肥料残りでは、良花が咲かない。
    1.  本稿はある程度条件の良い作り場で、日比谷展示会期に花を咲かせることを前提として、自分の過去の記録と諸先輩の指導書などを参考にまとめたものですから天候によって多少生育や開花の時期がずれることもありません。また栽培記録はメモでも日記風でも良いですから残しておくと来年の参考になります。

1 定植(6月下旬〜7月上旬頃)

 5月下旬に種子蒔きをしますと、6月25日〜6月末には本葉が6,7枚になって定植の時期です。
 時々点検してみて根が鉢内に張り巡らされていたら、すかさず本鉢定植にかかります。
 鉢は5号鉢を用い、小鉢取りの時と同様直射日光は避けて夕方に行います。
 植え方は鉢底の穴にネットを敷いて、ごろ石は指先ほどの砕石などを2cm位の厚さに平らに入れ、その上に培養土を少々乗せておきます。
 小鉢から抜いた苗は根を傷めないように鉢の中央に据えますが、苗の高さは鉢の高さと双葉の位置が同じくらいにします。
 位置が決まりましたら周りに培養土を入れ軽く鉢をたたいて土を落ち着かせます。
 最後にぬるま湯で少しずつ灌水して終わりです。定植後丸1日間は大雨に当てないようにします。

2 定植後の管理(6月下旬〜7月上旬頃)

 定植後2日間は水も水肥も施しません。
 このころは梅雨期といっても本格的な雨続きは少ないと思いますので、土を乾かし気味に管理しますと小鉢から解放された根は新しい美味しい土を求めて急速に伸び出します。
 もし高温晴天の日があって心配でしたら、元の小鉢の部分に少し水を与えても良いですが、土の量が増えたのですからまず大丈夫です。
 4日目頃から着蕾用の水肥を始めますが、以後ほど来し方については下記作業カレンダーを参考にしてください。生長用と開花促進用のハイポネックス使用で示しております。
 肥料こそ大輪花を咲かせるものと勘違いして、濃いものを大量に与えてしまう例が多いものですが、切込み作りでは、適度に薄い水肥を灌水がわりに与える方が安全です。

3 本蔓摘芯(7月上旬頃)

 定植された苗は葉色も良くなり盛んな生育を始めます。
 肉眼では見えませんが子蔓の芽の中では蕾が着き始めているはずです。寄り着蕾を促すために、リン酸、加里分の多い水肥を連日施します。
 本葉の4〜5枚まではほとんど節間が詰まった苗が良いのですが、このころは急生長します。本葉7〜9枚目位になると、節間も開いてきて7月5日前後になると蔓先がつんと立ってきます。
 本葉10枚目が展開したら、仮摘芯をしてその後一日おきに8枚目、7枚目と摘芯して7月10日頃には本葉6枚目が残るようにします。その腋芽を摘み取って肥吸葉としますが、これを本摘芯といいます。なるべく晴れた日に行います。
 その後双葉の腋芽と本葉1〜2枚目の腋芽も摘み取り、本葉3、4,5枚目の元から出た小蔓に蕾を持たせる小蔓3本仕立ての作り方にします。また、状況によっては本葉5枚目を肥吸葉として小蔓2本仕立てにすることもあります。

4 小蔓摘芯(7月中旬頃)

 本蔓を摘芯したことにより3本の小蔓はだいたい揃って伸びます。12日頃になると2〜3cm程になり、小さな蕾が目で確認できるようになります。
 梅雨も本格的で集中豪雨などもありますが、着蕾後の肥料は蕾を大きくするためにリン酸、加里とともに窒素分も多くします。また雨降りでも毎日施肥を続けます。
 小蔓の多くは生長は早く、まもなく鉢縁まで達しますから様子を見て先端を摘みます。
 各小蔓には蕾が2個ずつついて6花咲きとしますが、小蔓1枚目は素又や葉芽の場合が多く蕾が着いても貧弱なことが多いですから、2〜3枚目の元からでた蕾を咲かせることになります。
 いよいよ最後の小蔓本摘芯をしますが、草姿、蕾の大きさ、開花期、天候などの絡みがあります。咲くべき蕾の一つ先の葉を残して摘芯しますが、開花期を調整するためにもう少し先に延ばすこともあり早く摘芯することもあります。

5 開花まで(7月中〜下旬)

 7月17〜20日頃になると、蕾も大きく太くなり花柄も含めた全長が2〜3cm位になりますからそろそろ肥料の打ち切りを考えます。
 着蕾確認からおよそ一週間、開花より10日前位を目安にします。
 その頃は梅雨明けで、カンカン照りの日が続きますから、今度はひたすら水だけを与えます。
 できましたら一鉢でも出展してください。
 良く咲いた花は目印をつけて種子取りし、来年に備えます。
 
 本稿はある程度条件の良い作り場で日比谷展示会期に花を咲かせることを前提として、自分の過去の記録と諸先輩の指導書等を参考にしてまとめたものです。
 多少生育や、開花の時期がずれても結構です。
 また栽培記録はメモでも日記風でも良いですから必ず残しておくと、来年からさらに良い朝顔を作るために役立ちます。
 なお展示会期間中日比谷に出向いてよく観察します。花の多く咲く午前中も良いですが、出品者は来場者の対応に追われています。できることなら午後に水やりや手入れをしていますので、出品者に会って作り方を聞くのが良い勉強になります。
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盆養切込作り作業カレンダー(子蔓作り) 柄物、無地物共通   このページの先頭に戻るボタン 直前のページに戻るボタン
施肥
(ハイポネックス)
倍率 量(mL) 作業
7 1 赤(N:P:K=0:6:4)  750 100  
2 青(N:P:K=6:10:5) 1,000 100  
3
1,000
 500
混合液
100
本蔓仮摘芯(本葉10枚以上のもの)  
4 ハチハチ乳剤散布
7 本蔓本摘芯  
9 殺虫剤散布
10
 750
 750
混合液
150
朝と昼2回施肥  
16 殺虫剤散布
18  
19       開花日の10日前肥料を止める
以後水のみで育てる
子蔓仮摘芯
20       肥料残りでは素直な花が咲かない
朝昼15時の3回水をたっぷりやる
21       子蔓本摘芯
23        
27       肥吸葉を切り取り展示会場へ搬入
28       日比谷公園長大輪朝顔展示会初日(8月3日まで開催)
 他の図表 省略

二、行灯(ラセン)作り このページの先頭に戻るボタン 直前のページに戻るボタン

1 小鉢から本鉢(中間鉢)移植する適期

 小鉢移植後30〜35日前後。
 播種5月10日→小鉢移植5月14日→6月15日頃
 本葉7〜8枚。葉色やや薄くなる。

2 中間鉢期

3 本鉢移植時の培養土量

4 葉焼け防止

 日差しが強いときの葉焼け防止対策として、鉢縁の上部分にアルミホイルを巻く。

5 本鉢期

1 仕立て方

 本蔓・子蔓から出る葉の数が増える。それぞれの葉に光が届くようにする(苗をなで、光を均等に当てる)。
1 本蔓仕立て
 本葉が出るに従ってそのまま伸ばしていく。本葉3、4、5枚目から出る子蔓もそのまま伸ばしていく。
2 子蔓仕立て 
 本葉8枚で蔓先をつまむ。(仮摘芯)。その後、本葉3、4、5枚目から出る子蔓を伸ばしていく。
肥吸い葉の役割

2 栄養生長と生殖生長 

 水分を絞ることで生殖成長を促すことができる。
 花芽を持たせるために…水分を抑制する。短日処理。過リン酸石灰撒布。

3 短日処理(生殖成長を促す) 

 花芽形成を促進させるための処理方法。暗期を長くすることで花芽を付けさせようとする方法。

4 脇芽の処理

1 本蔓仕立て
2 子蔓仕立て

5 蔓の頂上までの到達日の算定

6 水の与え方 

7 液肥の与え方の考え方

8 芯止まりのおそれ

9 頂上まで蔓が到達したら

10 殺菌殺虫剤の撒布

6 種子の収穫に協力ください

 種は会の命です。交配するとまで言わなくても、セルフによる自家受粉の種をしっかりと採りたいものです。

7 種の保存

 莢・花柄が茶褐色化したら採種。しばらく乾かし(3週間〜1ケ月)、後、乾燥剤を入れ保存する。冷蔵庫内保存も可。

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 初版:2013年6月16日