東京朝顔研究会 第二回大輪朝顔講習会(要旨) 直前のページに戻るボタン

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一、切込作り   二、行灯作り  

一、切込み作り子蔓三本仕立て このページの先頭に戻るボタン 直前のページに戻るボタン

切込み作りの栽培方法については手引書の42頁から53頁に記載されています。
東京朝顔研究会ホームページの初心者のための大輪朝顔作りにも情報満載です。

1 本鉢定植の最適時期

 6月25日から27日頃、本葉6〜7枚で根回りが良い状態。手引書45頁

2 本鉢定植

 本鉢は黒釉香炉鉢5号鉢。
 培養土は腐葉土3、赤玉土(小粒)3、軽石(小粒)3、もみ殻燻炭1 元肥は無し
 培養土の培土材料の配合割合は手引書15頁、47頁とホームページの培養土に出ています。
 作業場所は直射日光の当たらない場所、時間的には午後。

3 移植手順

  1.  黒釉香炉鉢5号鉢の鉢底に鉢底網を置く。
  2.  鉢底石として軽石(中粒)を約2cmの厚みに置く。その上に培養土を少し盛る
  3.  小鉢の苗の軸を人差し指と中指で挟み小鉢を逆さにして、もう片方の手の指で小鉢の底穴から押し苗を抜く。
  4.  抜き取った苗の双葉の付け根を本鉢の縁と同じ高さに合わせ、苗の軸が本鉢の中心に据える。
  5.  苗と本鉢の隙間に培養土を入れて、本鉢を2〜3回トントンとたたき土を落ち着かせる。微温湯をたっぷりと撒く。
  6.  夕方、メネデール希釈液200倍を鉢底から流れ出るくらいにタップリと撒く。
  7.  オルトラン粒剤少々、溶リン1つまみ、固形肥料2個を置き肥する。

4 水やりと水肥やり

 作業カレンダーが52〜53頁と69〜70頁に記載されてありますので参考にしてください。
  1.  定植後2日間は水も水肥も要りません。
  2.  4日目頃から着蕾用にハイポネックス原液(以下ハイポ(青)と示す)とハイポネックスハイグレード開花促進(以下ハイポ(赤)と示す)を使います。手引書53頁の作業カレンダーを参考に水肥を撒いてください。
  3.  7月3日から10日までは、ハイポ(青)1000倍とハイポ(赤)500倍の混合液を作り100mlずつ撒きます。1〜2回亜リン酸を少々散布。
  4.  10日から18日の肥料打ち切りの日までは、ハイポ(青)とハイポ(赤)の750倍混合液を作り150mlずつ撒きます。1日に朝昼2回施肥をする。
  5.  19日からは多量の水を朝昼3時の1日3回撒きます。鉢の中の肥料を抜く為です。鉢の中に肥料分が多く残っていると花弁が切れ切れになったり肥料あたりになります。

5 鉢回し

 根が偏らないように回数が多ければ多いほど良いですが、何日に1回とか曜日を決めて鉢回しをします。

6 殺虫剤散布

 1週間に1回くらいの割合で、虫害を予防したり殺虫するために殺虫剤を散布します。
 オルトラン粒剤、マラソン乳剤1,500倍、アファーム1,000倍など。

7 暑さ対策

  1.  鉢へりをアルミホイルで覆いくるむ。
  2.  土の表面に水苔を張り保水をする。
  3.  遮光ネットを使う。

8 本蔓仮摘芯

 7月3日か4日頃、本蔓仮摘芯をする。本葉10枚目が開いたら9枚目の葉を残し仮摘芯をします。

9 本蔓本摘芯

 仮摘芯の後、1日おきに8枚目、7枚目を残して摘芯をして、7月10日頃には本葉7枚目を切取り本葉6枚目が残るようにします。これを本蔓本摘芯と言います。

10 肥吸葉

 残した本葉6枚目を肥吸葉といい、根から吸い上げられた養分の行き場が肥吸葉で止まり、本葉3、4、5枚目から出た子蔓に平均に養分を行きわたらせる役目があります。

11 脇芽取り

 肥吸葉の脇芽は本蔓本摘芯の時に摘み取ります。さらに双葉の脇芽と本葉1枚目と2枚目の脇芽は不要なので摘み取りましょう。

12 子蔓三本仕立て

 本葉3枚目、4枚目、5枚目から伸びている子蔓を仕立てていきます。本葉6枚目を肥吸葉としたので本葉3枚目、4枚目、5枚目から出た3本の子蔓は大体そろって伸びていきます。鉢の上から苗を見た時に出来れば120度角度に子蔓が伸びていくのが良い。太陽光が葉に平均に当たるからです。

13 蕾の確認

 7月12日頃になると子蔓の長さは2〜3cmほどになります。子蔓と子蔓の葉の間から小さな蕾が目で確認できるようになります。蕾が確認出来てから18〜20日後に開花すると言われています。ですから7月8日から16日までに確認できた蕾が丁度展示会の会期中に開花することになります。

14 子蔓仮摘芯

 7月19日から21日頃、本鉢の鉢べりから先に出ている子蔓の先端を摘みます。

15 子蔓本摘芯

 7月21日から23日頃、子蔓5枚目の葉を切取り子蔓4枚目の葉を残し肥吸葉とします。子蔓本摘芯をしたことで、子蔓の葉や蕾がだんだん大きくなってきます。

16 蕾の選定

 1本の子蔓に2個ずつ蕾をつけ、3本の子蔓では6個の蕾をつけると、花の大きさと開花の回数が確保できる。子蔓4枚目についた蕾は鉢こぼれになるので除外する。

17 殺菌殺虫剤散布

 展示会に朝顔の病気や害虫を持ち込んではいけません。そのためには定期的な殺虫剤散布の他に搬入日前にも殺菌剤や殺虫剤を散布します。トップジンM1,500倍 バロックフロアブル2,000倍。

18 肥吸葉切取り

 7月26日、肥吸葉の役目を終えた本葉6枚目の肥吸葉を切取り出品します。子蔓肥吸葉の方も蕾の開花時期を調整する役目を終えて切除します。展示会に本鉢を搬入してからでも間に合います。

19 受け葉止め

 肥吸葉の切取りには子蔓3枚目の葉が受け葉の形になるように切り取ります。

20 展示会場へ搬入

 展示会開催日前日の7月27日に出品本鉢を会場に搬入します。

本鉢期切込み朝顔の作り方要点

  1.  本鉢期では子蔓3枚目の葉が鉢へり以内で収まることと子蔓に蕾をつけること。
  2.  肥料止め以降は大量の水で鉢土に肥料分が残らないようにすること。
  3.  虫が蕾の中に潜り込まないように殺虫剤で予防すること。虫を見つけたら排除すること。
  4.  太陽のエネルギーを葉や蕾が十分に受けられるように、葉が重ならないようにすることと、蕾が葉に隠れないようにすること。
  5.  子蔓を形のいい方向に誘導するコツとして、針金で作ったU字形、J字形の蔓押さえを蔓に引っ掛けて鉢土の挿して形を整えます。手引書51頁を参照してください。
  6.  栽培期間中は切込み苗を両手で包み込むように優しく手のひらで軽く抑えると、手のひらには葉のひんやり感が感じられます。葉には手のひらから暖かさと愛情が伝わると思います。そうすると苗の形も花の咲き方も良くなることにつながると思います。

日比谷公園超大輪朝顔展が7月28日から8月3日まで開催

 1鉢でも良いですので躊躇わずに展示会に出品してみよう。それがご自分の栽培技術をワンランクアップさせる近道です。
 展示会では水撒き体験や名人や先生方、先輩方から手入れの指導を受けることが出来ます。同じ朝顔の趣味を持つ人たちの輪に入って朝顔談義に花を咲かせ楽しい時間を過ごすことになるでしょう。

展示会後

 自宅栽培場で種つくりをしてみよう。『種は命、あなたの財産』です。展示会で良い花を咲かせた品種など優良品種を残して朝顔栽培を永く楽しまれてはいかがでしょうか。
手引書54〜56頁とホームページ種採りを参考にしてください。

実演

 本蔓に仮摘芯(本蔓本葉10枚目を切除し徐々に枚数を減らし6枚目を肥吸葉にする。)
 子蔓の仮摘芯(鉢外に出た子蔓の芽先を切除し徐々に減らし4枚目を子蔓肥吸葉とする。)
 子蔓の本摘芯(子蔓本葉の肥吸葉を切除、受け葉止め)
 本蔓の本摘芯(本蔓本葉の肥吸葉を切除)
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平成30年切込み朝顔栽培記録   このページの先頭に戻るボタン 直前のページに戻るボタン
気温
高 低
気象 苗の様子 作業内容 肥料・消毒 液肥希釈倍率 水・液肥量(ml) 備考
7 1 32.0/24.8     ハイポ(赤) 750 100  
2 32.0/24.4     ハイポ(青) 1,000 100  
3 31.0/24.4 本葉10枚   ハイポ(青)
ハイポ(赤)
1,000
500
100
+水20ml
混合希釈
4 30.3/24.2   本葉9枚残し 本蔓仮摘芯 鉢回し 同上 同上 100 混合希釈
5 27.6/24.3 曇時々小雨 本葉8枚残し   同上 同上 100 混合希釈
6 26.8/19.9            
7 30.4/20.7 晴後曇 本葉7枚残し   同上 同上 100 混合希釈
8 32.4/23.4 本葉3,4,5枚目から子蔓確認   同上 同上 100
+水10ml
混合
9 32.0/23.8 曇後晴 本葉6枚目を
肥吸葉とする
本蔓本摘芯
以降3〜4日で鉢回し
同上 同上 100
+水10ml
混合
10 33.2/24.1 蕾確認 アルミホイルで鉢縁覆う 同上 青750+赤750 100
+水50ml
混合2回(朝昼)/日 昼水
11 33.2/24.1   亜りん酸 殺虫剤散布 コロマイト乳剤 1,000   夕方
12 29.1/24.2 曇後晴 早いものは子蔓が
鉢外に出始める
      100+50  
13 33.3/24.3 蕾はっきり確認 蕾の数え     100+50  
14 35.9/25.5         100+50  
15 33.9/24.9         100+50+30  
16 33.5/26.1 ボサボサ状態 伸びているものから
仮摘芯始める
    100+60+50  
17 32.9/26.3   子蔓本葉5枚残し
を徐々に始める
    100+50+30  
18 33.6/26.4         100+50+30 今日で肥料止め
19 34.5/25.8   殺虫剤散布 アファーム乳剤 1,000 150+150+80 朝,昼,3時
薬剤夕方
20 34.5/25.8           肥料残りでは素直
な花が咲かない
21 33.4/26.4 子蔓3方向に伸 水苔張り 子蔓本葉
4枚残しを作る
    200+200+180 朝,昼,3時
3回/日
22 34.4/26.3         200+200+200 朝,昼,3時
3回/日
23 36.1/26.5 蕾が上向き
になる
殺虫剤散布 ハチハチ乳剤   200+200+80 朝,昼,3時
3回/日
24 34.5/24.8         200+200+150 朝,昼,3時
3回/日
25 33.9/23.8 蕾全長約4cm       200+200+150 朝,昼,3時
3回/日
26 30.2/21.8 子蔓4枚目切除
本蔓6枚目切除
子蔓本摘芯と
本蔓肥吸葉を摘芯
殺虫剤・殺菌剤散布
トップジンM
バロック
  200+200+200 朝,昼,3時
3回/日
27 28.2/20.1 搬入日 34鉢        
28 27.2/19.9 展示会初日          
 他の図表 省略

二、行灯(ラセン)作り このページの先頭に戻るボタン 直前のページに戻るボタン

  行灯本蔓仕立

手引き書 28頁〜 本鉢期参照

 6月15日〜20日頃になりますと、本葉が7〜8枚になり、この頃が本鉢に移植する適期です。
 根の張り具合を確認し移植します。
 移植の時には多量の水を使うので2〜3日前に生長抑制剤のBナインを1000〜1200倍で散布しておきます。
節間が詰まった苗画像  4号中間鉢の苗画像  3.5号駄温鉢の根回り画像  3.5号ポリポット根回りとスリット鉢画像  とスリット鉢根回り画像 

スリット鉢のメリット

 最大の特徴とも言えるのがサークリングしにくいということ。

手引き書 28〜32頁 本鉢期参照 らせん作り(本蔓仕立て)

本鉢に葉焼け防止のアルミホイルを巻きつける画像 鉄筋のスペーサー(ドーナツ)を利用した自立型らせん支柱棒画像 鉄筋のスペーサー(ドーナツ)を利用した自立型らせん支柱棒画像 画像 画像 画像 画像 画像

手引き書 34〜38頁 本鉢期参照 らせん作り(本蔓仕立て)

 本鉢に定植された苗は一気に旺盛な動きを始めます。 定植した鉢を並べた画像
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 蔓の巻き始めは、焦らず徐々に巻癖をつけていきましょう。午前中より、しおれ気味の午後が良いと思います。
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手引き書 34〜36頁 本鉢期参照 らせん作り(本蔓仕立て)

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芯止まり(芽止まり)

 7月に入り本蔓に芯止まりの兆候の出てくる鉢が出だす。
 蔓の節間が急に狭まったり、新たに出てくる葉が小さくなったりする兆候が見られたが、頂芽優勢のメカニズムを利用し芯どまりを回避する努力をする。
 ※この時の原因は雨降り対策で濃い目の無機肥料によるものと考えます
信濃の紅神画像 子蔓2本が止まる画像 ジベレリン処理をし脇芽が出た画像

関連項目 東京朝顔研究会ホームページ   行事案内   初心者のための大輪朝顔作り   このページの先頭に戻るボタン 直前のページに戻るボタン
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 初版:2013年6月16日