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栽培暦   一、栽培の準備   二、種まき   三、小苗管理(育苗)   四、本鉢管理   五、開花期   六、種採り

1.良い種の入手   2.栽培場   3.培養土   4.資材   5.肥料・薬品等資材

   (1)日照   (2)風通し   (3)設備   (4)夜間照明の影響

一、栽培の準備

2.栽培場

(3)設備

i 栽培棚
 朝顔は(特に夜間)湿気が多いと、蔓が伸びがちで葉が大きくなり、草姿が乱れるので、湿気から引き離す工夫をします。
 鉢土を乾かしやすい環境としては、建屋の屋上、屋根上、ベランダ、地上の順で、高い場所ほどよいといわれています。しかし、地上栽培で25cmを超す巨大輪を咲かせている会員もいますので、高い場所でなくとも創意工夫で補うことができます。
 庭、畑など地上栽培の場合には、栽培棚の高さを地上から60cm以上の高さにするとよいでしょう。できれば80〜90cmの腰に負担のかからず作業しやすい高さが理想的です。
 ベランダ、屋上での栽培の場合には、床・棚の排水による悪影響がない程度(40〜50cm)に高くできればよいでしょう。もちろんそれ以上に高くできればその方がよいでしょう。ただし、強風による資材や鉢の落下などに注意ください。
 屋根上での栽培の場合には、平板で十分ですが、棚を水平に設置し、棚自体が落下しないように設備します。また、鉢や人が落ちたりしないようある程度の広さを確保し、落下防止の柵をつけるなどの処置をします。
 なお、いずれの場合にも台風などに備え、栽培棚は人が乗っても壊れない程度に頑丈に作ります。
 また、鉢の移動、手入れ(作業)が容易にできるよう、作業スペースも取れるように設計します。
ii 水回り
 棚の上や栽培場が濡れて乾かないようでは湿気の悪影響が出ますので、棚を高くするだけでなく、排水による湿気から引き離す工夫を行うとよいでしょう。棚板を網目にして鉢底の乾きをよくする、排水路を設置するなどの対策が考えられます。
 一方、近年、都会では熱帯夜が毎日のように続き鉢土が乾きすぎる傾向が頻繁にみられるので、コンクリートに囲まれたような環境での栽培の場合には、ある程度湿気を維持する工夫が必要です。
 また、水かけ、液肥施用、消毒など、水を頻繁に使用しますので、水道を引きこんだり、水桶(タンク)を設置するなどができれば便利です。

(4)夜間照明の影響

 近年は防犯のため街灯が多く設置され、また屋外灯を一晩中つけている集合住宅や戸建も多く、また、電光看板がにぎやかについている環境もあります。朝顔は短日植物であり、夜明るいと、まだ日の長い初夏だと勘違いしてしまい蕾が着きづらくなります。夜間、新聞の字がよく読める程度に明るいかどうかを目安として、光の影響を受けにくい場所に移す、遮光設備を設置する、または短日処理による着蕾の促進を行うなどの工夫を施す必要があります。
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 初版:2013年4月14日