初心者のための大輪朝顔作り
目次
栽培暦
一、栽培の準備
二、種まき
三、小苗管理(育苗)
四、本鉢管理
五、開花期
六、種採り
1 小鉢上げ
2 小鉢期の管理
三、小苗管理(育苗)
1 小鉢上げ(小鉢への移植)
双葉が開いたらすぐに
小鉢
に移植します。
側根(ひげ根)が多く出た状態で移植すると、せっかく出た根が切れ植え痛みを起こし、根付きが悪くなる場合もあるので、遅れないよう植え替えます。
(1)苗の選定
取り上げる苗の目安として
杯軸が太いもの
双葉の切れ込みが浅く(軍配形をしている)、ずんぐりとしているもの。
切れ込みが深く、双葉の先がとがっているものは大輪に咲かないと言われている。
双葉の「斑」が少ないもの。多いものは成長が遅い傾向がある。
双葉のほとんどが真っ白のもの(白子苗)は、ほとんど枯れてしまうので抜き捨てる。
切込づくりの場合は花色と柄を特に重視することから、選苗に当たっては一層慎重に軍配型の苗を選ぶと共に、特に拡大鏡などを用いて、
胚軸
にその花本来の色及び縞、吹雪、吹掛絞りなどの柄が現れているか見極めて淘汰する。しかし正確な見分け方については、ある程度の経験を重ねなくては仲々識別の困難なものもあり、初めから全部を知ることは難しい。
(2)小鉢への移植のやり方
用意した
小鉢
の底を
サナ
(網)、鉢欠けなどでふさぎ、
ゴロ
(鉢底石)を1cmほど、水はけのために入れておきます。
ゴロの上、中央部に小鉢用土を薄く敷き、そこにアブラムシ防除用の粒剤を一つまみ置き、粒剤が隠れる程度に用土をかぶせます。
その上に
小鉢用土
を鉢の7〜8分目まで入れ、その中心に穴を開ける。
箸、ヘラ
などを鉢底のゴロに達するまで差し入れて開ける。このとき、小鉢用土が乾きすぎていると用土が崩れてしまうので、そのときは微温湯をかけてからこの作業を行うとうまくいきます。
双葉が開いた苗の根元から少し離れたところへ、ヘラなどを深く差し入れ、苗を砂ごと押し上げるように抜き取る。
苗の主根先端を少しだけ切り取ると、側根が多く出ると言われています。
苗を穴の中央に据え、周りの用土を寄せ、鉢縁を軽くたたき土を落ち着かせます。用土を上から押しつけると根への通気性が悪くなりますので押しつけないようにします。
苗の植え付け高さは、鉢縁の上端と苗の双葉の高さが揃うくらいにしておきます。
鉢の左右に指頭大の固形肥料を押し込んでおきます。
植え終わったら微温湯で十分かん水しておき、栽培場へ並べます。
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関連項目
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栽培暦
一、栽培の準備
二、種まき
三、小苗管理(育苗) 2 小鉢期の管理
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初版:2013年5月2日