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栽培暦   一、栽培の準備   二、種まき   三、小苗管理(育苗)   四、本鉢管理   五、開花期   六、種採り

  1 小鉢上げ   2 小鉢期の管理

   (1)小鉢上げ後2〜3日まで (2)小鉢上げ後、最初の1週間   (3)小鉢上げ2週間目 (4)小鉢上げ3週間目   (5)小鉢上げ4週間目 (6)小鉢上げ5週間目

三、小苗管理(育苗)

2 小鉢期の管理

 小鉢期は抑制栽培に努めます。苗の徒長を抑え、鉢中に十分な根を張らせることが目的です。
 徒長とは蔓や葉柄が間延びすることで、作り場の環境や管理のやり方で起こることが多いようです。徒長した苗は蕾つきが悪くなったり、草姿を乱したりします。日照不足、風通しが悪い、水のやり過ぎなどが主な原因と思われます。陽当たりは変えようがありませんが、鉢の間隔を一鉢分は空け風通しを良くし、鉢土を常に乾き気味にしておくことにより徒長を抑えることができます。

(1)小鉢上げ後2〜3日まで

  1.  水のやり方
     よほど土が乾かない限り、水やりは不要なことが多いものです。
  2.  水肥
     肥料はやりません。

(2)小鉢上げ後、最初の1週間

  1.  水のやり方
     その後、晴天続きで鉢土が乾いていれば、なるべく朝遅い時間(9〜10時頃)に水をやります。
     最小の水量で鉢土全体に水分が行き渡るようにします。水をやって鉢底穴から水が一滴出るかでないかの量でよいのです。目安としては20〜30ml程度です。
     水をやって鉢底から多く出るのはやり過ぎです。たくさんやると何かホッとした気分になりますがしばらくは我慢します。土の表面が乾いていても、中は湿っていることが多いものです。
     通勤のため朝遅くやれない方は早朝水やりすることになります。晴天の時は夕刻までに水が持たないことがあるので、日射しが強くなることが予想される場合は少し多め(鉢底から水が少し滴る程度)にやっておきます。
     水肥を与えるとき、改めて水をやる必要はありません。
  2.  水肥
     水のみ与え、肥料はやりません。
  3.  根回し
     鉢を週に2度ほど180度回して、鉢の向きを変えます。まんべんなく鉢や苗に日光が当たるようにするためです。根は日の向きと反対側に伸びるので、根の片寄りを防ぐといわれています。
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 初版:2013年4月14日