初心者のための大輪朝顔作り
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水のやり方
徒長させずに管理していると、苗は背が低く、軸が太く、下から1〜4枚目の葉が同じ位置から出ているように見えます。黄葉では草姿を重視するので、徒長には特に注意が肝要です。
小鉢上げから4週間経つと本葉の枚数も4〜5枚に増えます。気温も高くなりますから、水やりの量は少し増やしますが、やはり鉢底から水が一滴出るかでないかの量です。気象条件や生育の進み具合を計りながら加減します。
鉢土は常に乾き気味にしておきます。鉢底まで竹串を刺しておくと、土の乾き具合がある程度わかります。乾かすといっても、土をカラカラにして苗をしおらせてしまっては行き過ぎです。
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水肥
週に2回ほど、なるべく鉢土が乾いている日の早朝、水やりに替えて水肥をやります。濃縮液肥を青葉は1,000培液、黄葉は2,000培液に希釈して与えます。
水肥をやるときはその分水やりを休むことになります。量は水やりと同じです。
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根回し
鉢を週に2度ほど180度回して、鉢の向きを変えます。
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梅雨時期の管理
- (i) 晴天・高温の管理
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晴天・高温の時は鉢を重ねて二重鉢の対策を取ります。
- (ii) 梅雨の管理
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鉢間を空け、通風を良くします。また、日は射さなくとも空の明るさをできるだけ取り入れられるようにします。
雨をよけるために鉢を軒下などに取り込む必要はありません。また、葉が重ならないように手入れします。同様に心がけます。
良くしまった苗で双葉がついている苗は上出来といえます。
- (iii) 防除管理
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(4)iv(iii)同様に心がけます。
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双葉の脇芽取り
双葉のつけねから出る脇芽は不要なので取り除きます。急ぐ必要はありませんが、取らずにおくと摘芯の時迷う原因となることがあります。
試みに軸を親指と人差し指ではさみ、そっと持ち上げてみます。
鉢ごと持ち上がったら、根張り十分と考えられ、定植の適期と思われます。
鉢が持ち上がらず、根鉢が崩れるようならまだ早いといえます。焦って定植しても大輪に咲きません。数日水やりを控え気味にして様子を見ながら、根張りを充実させます。