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栽培暦   一、栽培の準備   二、種まき   三、小苗管理(育苗)   四、本鉢管理   五、開花期   六、種採り

1.良い種の入手   2.栽培場   3.培養土   4.資材   5.肥料・薬品等資材

一、栽培の準備

3.培養土

 朝顔は栽培場の環境、管理方法によって仕上がりが想像以上に違ってきます。また、培養土によっても生育が左右されます。
 大輪朝顔に咲かすためには、根張りをよくするため、鉢土を乾かし気味に管理することが重要です。よって、栽培に向く培養土は水はけがよいことが第一の条件です。また、栽培の後半ともなると成長が非常に早く、水分や肥料を多く必要とします。よって、適度に水保ちのよいこと、そして肥料保ちのよいことも求められます。
 しかし、単一の用土ではそれらの条件を満たすことができません。また、どんなやり方でも無難な用土はありません。ついては、下記にあるさまざまな特性の用土を組み合わせて配合することにより目的にかなった培養土を作ります。一例を示しておきますので、自分の環境、管理のくせに合った培養土を探り出してください。きっと最適の処方が見つかると思います。基本的には赤玉土と砂利の配合比率を変えて試してみます。
小鉢(蔓作り・切込作り)用及び切込作り本鉢用培養土
培土材料割合
腐葉土(バークたい肥)3.0
赤玉土(小粒)画像赤玉土(小粒)3.0
砂利(軽石(小粒:比較物付)画像軽石小粒など)3.0
もみがらくん炭1.0
本鉢用培養土
(蔓作り)
培土材料割合
腐葉土(バークたい肥)5.0
赤玉土(中粒)画像赤玉土(中粒)3.0
砂利(軽石小〜軽石(中粒:比較物付)画像中粒など)1.0
もみがらくん炭1.0

 腐葉土は一部わら、もみ殻、カヤ、バークなどの植物系堆肥に置き換えても差し支えない。微塵を抜いておく。
 赤玉土はりん酸を奪い取る性質があるので、赤玉土とりん酸質肥料が直接触れないようにする。りん酸質肥料は腐葉土などの有機質に混合してから赤玉土と配合する。
 また、赤玉土と焼成赤玉土はpHなどの性質が異なるので、pH調整には留意する。
 赤玉土は根詰まり防止のためふるいで微塵を取り除いておく。小鉢栽培には小豆〜大豆大の粒をそろえる。
 基本用土には、赤玉土のほか、荒木田土がある。荒木田土は赤玉土に比べて保肥力・保水力が優れ、排水性が悪い。かん水のたびに砕けて根詰まりの原因になるので、荒木田土を用いる場合はEb-aなどの団粒化剤を用いて大豆大の大きさに丸めて調整する。
 砂利は軽石のほか、日向土、桐生砂、富士砂、矢作砂、パミス、パーライト等に置き換えても差し支えない。小鉢用では小豆大のものをそろえる。
 培養土の乾きがよくないようであれば、砂利を1割までの範囲で増加して調整してみる。
 培養土は、3号鉢で10鉢あたり3.5L、4号鉢で10鉢あたり8.5L、7号鉢で10鉢あたり35L用意すると十分足りる。
 培養土は前もって準備しておき、軽く湿らせておく。

 培養土に混合しておくものとして、ようりん(熔成燐肥)を培養土1リットルあたり小さじ軽く一杯の割合で混合しておきます。

 培養土の他、鉢底石(ゴロ)も用意しておきます。小鉢では鉢底に1cm、乾きにくい環境では3cm程度まで敷きます。

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 初版:2013年4月14日