本植え後の水やりは梅雨の最中の場合ならば当分の間ほとんど必要ないはずで、表土がよく乾くようなら、刺してある竹串または木製の花名札を抜いて見て、その本端の濡れ具合を検べ、乾いているか若干濡れている程度なら控え目に少し補給する。曇天の場合、竹串または花名札の本端がごく僅か濡れていたら、普通は補水の必要がない。
切込み作りの場合は、過水による徒長と、苗のでき過ぎは禁物で、
切込作り栽培日誌(例)を参考にして、むしろ水肥は薄目、少な目に与えるようにする。
折々の
殺菌・
殺虫も欠かさぬよう心がけたい。特に近年
ホコリダニによる被害が続出している。
殺ダニ剤は必需品である。
第2回目の摘芯後は、特にそれまで以上に過水に注意し、リン酸、カリ肥料を多目に与えて発蕾を促す。例年この時期は梅雨の後期に当り雨量の多いころで、一番心を痛める時期ですが、ここまでの間も梅雨の合間に土を乾かし、リン酸、カリ分などを補給していますから、よほどのことがない限り、ほぼ蕾がついてくれるものだ。