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栽培暦   一、栽培の準備   二、種まき   三、小苗管理(育苗)   四、本鉢管理   五、開花期   六、種採り

  蔓作り   切込作り

四、本鉢管理 切込作り

1.栽培の準備

 栽培環境については、四、本鉢管理 蔓作り・行灯仕立(らせん仕立)の2.栽培の準備を参考にする。
 培養土については、一、栽培の準備 3.培養土を参考にする。

2.本鉢への定植の手順

  1.  根張りを確認する。
  2.  5〜6号香炉鉢の底を鉢カケ、金網などでふさぐ。
  3.  鉢カケ、粋石などを1/4敷きその上に1/4ほどの培養土を入れる。
  4.  小鉢から抜き取った苗を鉢の中央にすえる。その高さは双葉の股が鉢べりと同じ高さに植える。
  5.  位置が決まったら、まわりに培養土を静かに入れ、両側に乾燥肥料を小さじ1杯づつ埋める。
  6.  鉢べりを2,3度たたいて鉢土を落ちつかせ、2〜3回に分けて微温湯で灌水する。
  7.  最後にメネデ―ル200倍液を100mlづつ与え置場に並べる。

3.本植え後の管理

 本植え後の水やりは梅雨の最中の場合ならば当分の間ほとんど必要ないはずで、表土がよく乾くようなら、刺してある竹串または木製の花名札を抜いて見て、その本端の濡れ具合を検べ、乾いているか若干濡れている程度なら控え目に少し補給する。曇天の場合、竹串または花名札の本端がごく僅か濡れていたら、普通は補水の必要がない。
 切込み作りの場合は、過水による徒長と、苗のでき過ぎは禁物で、切込作り栽培日誌(例)を参考にして、むしろ水肥は薄目、少な目に与えるようにする。
 折々の殺菌殺虫も欠かさぬよう心がけたい。特に近年ホコリダニによる被害が続出している。殺ダニ剤は必需品である。

4.摘芯の方法

(1)第1回目の摘芯 第1回目の摘芯の解説画像

  1.  本葉9枚のころ、ごく先端を仮摘芯する。
  2.  2〜3日後、晴天の日に本葉第6葉目までを残して摘芯し、双葉及び第1・2葉の脇芽は摘み取る。
     (本葉第6葉は肥吸葉として残す。)
  3.  乾燥肥料小サジ1杯を本植と反対の位置に埋める。ただし、茶、黒鳩系の品種には入れない。
    ●以前は切込み作りの本流は子蔓2本仕立て4花をもって作品を評価する厳しい規約があった。
     しかし現在は3本の子蔓〔3〜5葉〕に着蕾させる仕立て方が主流になっている。
     ただし、育ち具合によっては、2〜4番目の場合もあり必ずしもこれにこだわる必要はない。節間の詰まった本蔓ならば、4〜6番目でも5〜7番目を用いた子蔓仕立てが可能になる。

(2)第2回目の摘芯

  1.  本蔓の摘芯後7日ほど経過すると、子蔓の先端はほとんど鉢縁か、その先まで伸びている。その時一応その蔓先を仮摘芯する。
    第2回目の摘芯の解説画像 ●上に残してある6(〜8)番目の子蔓は本命の蔓の状況次第なので、しばらく様子をみる。
     3本の子蔓の着蕾を確認し、すべてに着蕾していれば問題ないが不全だったらどうするか。それぞれ1つでも2つでも蕾があればそれをいかすか、残した上の子蔓を選び直すか、それとも2本仕立てにするかを判断する。
  2.  仮摘芯後1〜2日たったら、子蔓先を順次切り取っていき、各子蔓の第1・2・3・4葉を残して摘芯とする。
     (子蔓本葉第4葉は肥吸葉として残す。)
  3.  各子蔓から大きく咲きそうな2つの蕾を残す。蕾つきが少ない、または、あまり良質でない蕾しかつかなかった子蔓がある場合は、他の子蔓から3つの蕾を残す。3本の子蔓を合わせて少なくとも6つの蕾を残す。
  4.  展示会前日に本蔓の第6葉〔肥吸葉〕を切り取る。

5.第2回摘芯後の管理

 第2回目の摘芯後は、特にそれまで以上に過水に注意し、リン酸、カリ肥料を多目に与えて発蕾を促す。例年この時期は梅雨の後期に当り雨量の多いころで、一番心を痛める時期ですが、ここまでの間も梅雨の合間に土を乾かし、リン酸、カリ分などを補給していますから、よほどのことがない限り、ほぼ蕾がついてくれるものだ。
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 初版:2013年5月3日